歎異抄とは

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有名な歎異抄

歎異抄名句

善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや。
しかるを世の人つねにいわく、「悪人なお往生す、いかにいわんや善人をや」

歎異抄名句

「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人が為なりけり、されば若干の業をもちける身にてありけるを、助けんと思し召したちける本願のかたじけなさよ」

仏教書の中で一番読まれたのは、この歎異抄です。宗教学者のみならず、哲学者の西田幾多郎や作家の倉田百三など様々な人が『歎異抄』を題材に本を出版されました。歴史ある仏教書でありながら「漢字とかな」で記された文章は、人々にとって手に取りやすく理解しやすい書物だったのでしょう。また全18章の短い文章で簡潔にまとめられたことも、人気の原因の一つでしょう。

しかし、たくさんの作家が題材にする中で、著者の唯円の思いとは反する書物も数多くあります。平易な漢字仮名で書かれてあるけれども、浄土真宗の教えの上から理解していかなければ、ともすれば社会に反する書物ともなりかねません。

手に取りやすい書物だからこそ、しっかりと確認しながら読み進めなければなりません。間違えやすい所では、特に注意して解説を加えていきたいと思います。

歎異抄の成立とは

親鸞聖人の御往生後、関東門弟の間で教えの真意に背く異議が起こった事を嘆き、唯円という弟子がそれらの異議や間違いを払拭させるために記したもので、題名の著者自身によって「歎異抄」(嘆き、異議、抄とは本)と名付けられた。

序分から始まり、18個の文章で成り立っている。大きく分けて前半10章、後半8章と分かれています。

前半には、親鸞聖人から直接聞いて耳のそこに留まるところの法語を記したもので、後半には、親鸞聖人の御往生後に出てきた異議について述べられている。

宗教書の中では聖書が世界で一番読まれていますが、日本では仏教書の中で一番読まれているのが「歎異抄」になります。歎異抄と検索するだけでたくらんの解説書が出てきますが、中には誤ったものが多いのも「歎異抄」の特徴です。唯円が異議を嘆き記した書物であるが、根本にある浄土真宗の教えに基づいて読み進めなければ、やはり同じ間違いを犯してしまいます。

どうぞ原文を読んで満足するのではなく、解説までご一読いただければ幸いです。

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